今回はiPad Pro 11(第3世代)の画面交換修理を承りました。落として割れてしまったとのことでした。
iPadは液晶とタッチパネルが別々になっているものと、一体化しているものの２種類あります。iPad Pro 11(第3世代)は一体型パネルになります。そのため、タッチパネルだけ交換して直るiPad比べると修理料金が高くなっています。
iPadの画面はツメはなく、強力な接着剤のみで貼り付けられています。接着剤を熱で弱めてから、プラスチック製のカード等を用いて慎重に画面を剥がしていきます。Pro11(第3世代)はFaceIDを搭載していますが、画面上部にあるTrueDepthカメラを破損すると使えなくなってしまいます。そのため、カメラ付近の接着剤を剥がす際は特に注意が必要です。また、画面側のケーブルなど、他にも破壊する恐れがある箇所が多々あります。剥がす際に必要以上にカードを端末内にいれない、焦らず確認しながら剥がしていくという心構えが大切になります。
剥がし終わったら、画面上部についているインダクションを新しい画面に移植します。この部品もFaceIDに関連しており、破壊すると新しいものに替えたとしてもFaceIDは復旧しませんので、慎重に作業します。また、下部にある取外し可能なディスプレイケーブルも移植します。（新しいパネルに既についている場合は不要な作業となります。）
仮組みをして動作確認に問題がなければ、新しいパネルをつけます。接着が甘いと剥がれてきてしまうので、しっかりと圧着をして修理は完了となります。
